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翌朝


( ^ω^)「…すー……。……ん?」

メイド「………」

ジー……

( ^ω^)「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」

メイド「……?」

( ^ω^)「な…何でそんな所に立ってるんだお!!」

メイド「…………閣下がアナタをお呼びになられたので呼びに来ました。」

( ^ω^)「……何故起こしてくれなかったお?」

メイド「起こせ、とは命令されてません。」

( ^ω^)「あ………そう……」

メイド「では起きたようなので閣下の部屋までご案内します。」

グイ!


( ^ω^)「え!?ちょ……ちょっと!まだパンツ一丁……!!やめ…………腕を引っ張らないで!!アッーー!!!!!!」

コンコン……

( ・∀・)「……入れ」

メイド「……失礼します。お孫様を連れて来ました」

( ・∀・)「………?あ……あぁ………ご苦労………下がれ……」

メイド「はぃ……」

( ^ω^)「………」

( ・∀・)「……んで何だそのカッコは?」

( ^ω^)「…アンタ……メイドの教育をした方がいいお………」

( ・∀・)「……?」

( ・∀・)「まぁいい。それでな……この部屋に呼んだのはお前に説明してやろうと思ったからだ」

( ^ω^)「……説明?」

( ・∀・)「ああ。まずお前さん……自分が死んだ時の事は覚えてるよな?」

( ^ω^)「僕が………死んだ……?」

( ・∀・)「……………?。おかしいな……普通は覚えてる筈なんだが………」

( ^ω^)「……何も思い出せないんだお……。自分が何者かも……」

( ・∀・)「……マジかよ……。こりゃまいったな……。説明しにくいぜ……」

( ・∀・)「あ〜〜……簡単に言うとだな……、お前は既に死んでるんだ。」

( ^ω^)「!?………じゃあここは一体何なんだお………?」

( ・∀・)「……?ここが天国に見えるか……?……ここはな……」

( ^ω^)「…………」

( ・∀・)「地獄だよ。罪深い罪人しか来れない楽園さ。ひゃはははは!!!」

( ^ω^)「地獄………!?じゃあ僕は生きている時は犯罪者だったのかお!?」

( ・∀・)「そんなのは知らん。だがお前を恨んでる人間は沢山いるのは確かだ」

( ^ω^)「……そんな……」

( ^ω^)「……じゃあお前等は……一体………」

( ・∀・)「………もうわかってるんだろ……?」

( ^ω^)「………」

( ・∀・)「そう……俺達は悪魔だ。人間が忌み嫌ってる化け物さ」

( ^ω^)「……でも、姿は人間と変わらないお」

( ・∀・)「そりゃそうだ。悪魔は…………おっと!!」

( ^ω^)「……?」

( ・∀・)「いや……何でもない。」

( ・∀・)「……それとな、お前自分が人間って事は誰にも言うなよ?」

( ^ω^)「……何でだお?」

( ・∀・)「……悪魔の暗黙の了解の中に人間を見つけたらすぐ殺せ……とゆうのがあるんだ。

         ……人間だと知られたら俺の城の中にいる悪魔でさえお前を殺しに来るぞ」

( ^ω^)「………何故だお……?」

( ・∀・)「……?」

( ^ω^)「じゃあ何故アンタは僕を助けてくれたんだお………?」

( ・∀・)「……知りたいか?」

( ^ω^)「……知りたいお……」

( ・∀・)「……」

( ・∀・)「……答は……この先にある……」

カチ……

ゴゴゴゴゴゴ!!!


( ^ω^)「隠し扉…!?」

( ・∀・)「ついて来い……」

( ^ω^)「………」



( ^ω^)「……?暗くてよくわからないお……」

( ・∀・)「今明かりをつける……」

( ^ω^)「こ………これは…………!?」

( ^ω^)「怪物の……死体………?」

( ・∀・)「おいおい…………怪物とは何だ……。お前の仲間だぜ……?」

( ^ω^)「……仲間?」

( ・∀・)「……それに………」

( ゚Д゚ )「ウォォォォォォ!!!!」

( ^ω^)「!?ま……まだ生きてる!?」

( ・∀・)「ははは!!いつ見ても元気がいいな!」

( ^ω^)「こいつは……なんなんだお!?」

( ・∀・)「こいつ?お前と同じ人間だよ」

( ^ω^)「……!?」

( ^ω^)「に……人間!?コイツが……!?」

( ・∀・)「そうさ。今から何百年も前にやって来た奴だ」

( ^ω^)「………どうして……こんな姿に……?」

( ・∀・)「……昔……その人間がこの城にやって来た時………、
私はルールに従いそいつを殺そうとした。しかし奴は私に対してこう言って来た」

( ^ω^)「……」

( ・∀・)「『頼む!私の魂をやるから……私を殺した人間共をころしてくれ!』っと……。」

( ^ω^)「………それで?」

( ・∀・)「……その男の恨みの量は悪魔の私でもゾッとするような量だった……。
私はその時暇を持て余してたからな………その男の望み通り、
人間の世界に病気を流行らせ何万、何十万もの人間を殺したよ」

( ^ω^)「…………」

( ・∀・)「約束通りその男は魂を私にくれた……。それでな……私は思ったんだ……」

( ^ω^)「………?」

( ・∀・)「人間の魂で悪魔を作ったらどんなのが出来るのだろうか……と。
そして私はお遊びのつもりで男の魂を使い悪魔を作ってみた……」

( ^ω^)「……」

( ・∀・)「するとどうだろう………。上級の悪魔に匹敵する程の怪物が作れたではないか!!
……もし人間の魂をもっと使い、悪魔を作ったら………どんな悪魔が生まれるんだろうな………!!」

( ^ω^)「……まさか……僕も怪物にするつもりかお…!?」

( ・∀・)「……魂は無理矢理奪っても駄目だ。相手の同意がある上で貰わなくては役に立たない。」

( ^ω^)「………」

( ・∀・)「……お前の望みを叶えてやる代わりに魂を貰おうと思ったんだが………
記憶喪失じゃ仕方ないな……まぁお前はオレが個人的に気に入ったんだ。
……本当に私の孫にならないか?お前の欲しい物はすべてくれてやるぞ……?」

( ^ω^)「…僕は欲しい物なんかないお…………。でも……行く所なんかないし助けてくれたから……孫にはなっていいお」

( ・∀・)「……そうか!!!はははは!よし!私が立派な悪魔にしてやろう!!」

( ^ω^)「え!?悪魔!!」

( ・∀・)「はははは!遠慮するな!!悪魔はいいぞ!!」

( ^ω^)「ちょっと…………悪魔は……!!」

( ・∀・)「じゃあまずは服だ!この服なんかどうだ!?」

( ^ω^)「……派手すぎるお……」

( ・∀・)「じゃあドラキュラが着てた服なんかどうだ!?これなら似合うぞ!」

( ^ω^)「……う〜ん……」

( ・∀・)「よし!それじゃあ……怨念と血がべっとりついたオルロック伯爵のスーツはどうだ!?」

( ^ω^)「怨念……!?てゆうか血だらけだお!!!絶対やだお!!」

( ・∀・)「ははは!よく似合うぞ!」

( ^ω^)「………うぅ………気味悪いお………」

( ・∀・)「よし!では朝食にしよう!食堂の場所はわかるか?」

( ^ω^)「え?わかんないお………」

( ・∀・)「ん〜〜……まぁそこら辺にいるメイドにでも聞いてくれ。オレはもうちょっとしてからいく」

( ^ω^)「わかったお……」


ガチャ……


メイド「……!」

( ^ω^)「!!君は……!」

メイド「……失礼します……!」

( ^ω^)「……まさか……聞かれてた……?」

( ^ω^)「……」

執事「どうかなさいましたか?」

( ^ω^)「うぉ!!」

執事「?」

( ^ω^)「あ……いや〜……食堂はどこかな〜〜って………」

執事「食堂ですか?ご案内致します。」

( ^ω^)「…………」



食堂



( ^ω^)「……広すぎだお……。しかもテーブルがデカすぎだお……」

執事「閣下がくるまで少しお待ち下さい」

( ^ω^)「はぁ………」

ガチャ……

( ・∀・)「よ……待たせたか?」

( ^ω^)「いや……そんな待ってないお」

( ・∀・)「よし。持ってこい。」

使用人「は………」

( ^ω^)「……」


( ・∀・)「…………」

使用人達「…………」

( ^ω^)「………」


シーン…………


( ^ω^)「(おいしいけど………すぐ横に使用人が突っ立ってて何か落ち着かないお……)」

( ^ω^)「あの……」

使用人「は……何か?」

( ^ω^)「あ……いや別に……………」

( ・∀・)「……?」

( ・∀・)「じゃあ俺は部屋に戻る。お前は一人でも大丈夫か?」

( ^ω^)「多分大丈夫だお!」

( ・∀・)「よし。では後片付けを頼む」

使用人「……かしこまりました」

( ^ω^)「さてと……僕も部屋に戻るお……」


( ^ω^)「………」

( ^ω^)「……?あれ?」

( ^ω^)「……やばい…………ここどこだお……?」

( ^ω^)「……この城は広すぎだお……!!ドアやホールや廊下がありすぎてよくわからないお………」

( ^ω^)「………ここかお…?」

ガチャ……


メイド「それでね〜〜あの人がね……」
メイド「え〜〜!?マジ!?」
メイド「キャー!!大胆!!」


( ^ω^)「……げ!」

メイド「!!!!」
メイド「…………!?」
メイド「…………」


( ^ω^)「………………やぁ………」




ドカァァァァァ!!!!!!!!!!



( ^ω^)「うう………酷いお……殴るなんて………」

メイド「……すいません………つい‥‥」

メイド「……ここは使用人の更衣室です………。アナタの部屋は反対の方向です………」

( ^ω^)「あ……わかったお……どうもお騒がしてすいません……」

メイド「…いえ…別に……」

ガチャ………

( ^ω^)「ふぅ………危なかったお…………。」

( ^ω^)「……それにしてもみんな胸がでかかったお………」

( ^ω^)「……ここか……」

ガチャ……

( ^ω^)「はぁ……疲れたお……」

メイド「……疲れたのならお休みになられた方がいいと思います……」

( ^ω^)「うん………そうするお……」

メイド「………」

( ^ω^)「…………」

メイド「………」

( ^ω^)「……!?何でここにいるんだお!?」

メイド「………アナタの身の回りの世話を任されたので……」

( ^ω^)「……そんな話聞いてないお……」

メイド「はい。話してません」

( ^ω^)「…………」

( ^ω^)「……君の名前は……?」

メイド「………そんな事を聞いてどうするんですか……?」

( ^ω^)「いや……一応………」

メイド「…私の名前は…ベルです」

( ^ω^)「ベル……かお。」

ベル「………」

( ^ω^)「………とりあえずこの血まみれのスーツをとりかえたいお………不気味すぎて恐いお‥‥‥」

ベル「……不気味ですか……?かっこいいのに………」

( ^ω^)「……あ……そう…。これがねぇ………」

( ^ω^)「………悪魔のセンスは理解し難いお………」

ベル「…………」

( ^ω^)「……じゃあ昼寝でも……」

ベル「……………」

( ^ω^)「……………」

( ^ω^)「あの……」

ベル「………何か?」

( ^ω^)「ずっとこっち見るのやめてほしいお………」

ベル「何故です?」

( ^ω^)「………いいよ……もう……」

ベル「………」

( ^ω^)「………ぐぅ……」

ベル「…………」


三時間後

( ^ω^)「う〜〜ん………苦しい…お……」

ベル「…………」

( ^ω^)「……?ベル………僕に乗っかって何やってるお……」

ベル「………そろそろ昼食の時間なので起こそうかと………」

( ^ω^)「……今度から普通に起こしてほしいお………」

ベル「……はぁ……」

( ^ω^)「……じゃあ行こうか……」

ベル「………」


食堂

( ・∀・)「お……来たな……。まぁ座れ。」

( ^ω^)「わかったお。そういえば使用人さん達は食べないのかお?」

( ・∀・)「!!」

使用人「…………?」

ベル「………」

( ・∀・)「………昼食が終わったら話がある……。私の部屋に来てくれ。」

( ^ω^)「?わかったお!」



コンコン……

( ・∀・)「………入れ。」

( ^ω^)「……話ってなんだお……?」

( ・∀・)「……お前は私の孫だな?」

( ^ω^)「?そうだお…」

( ・∀・)「……私は悪魔だ。当然その孫は悪魔だろう……?」

( ^ω^)「……」

( ・∀・)「……いいか、使用人、下級の悪魔はクズ以下だ。道具の用に使うのが悪魔の習わしだ。」

( ^ω^)「……道具?」

( ・∀・)「それと……今日からこれを毎日飲んでもらう」

( ^ω^)「……それは?」

( ・∀・)「……何、ただの薬さ……」

( ^ω^)「……?」

( ・∀・)「よし!今日はもういいぞ!地獄観光でもするか?」

( ^ω^)「じ……地獄観光……?」

( ・∀・)「ああ。バゼルを貸してやる。好きな所に行けるぞ」

( ^ω^)「(げ……バゼルってあのでっかいハエか………)」

( ^ω^)「い……いや……今日はお城を見て回るお……」

( ・∀・)「………そうか」

( ^ω^)「じゃあ今から城の中を見て回るお!」

( ・∀・)「ああ。じゃあな」

ガチャ……

( ・∀・)「…………」



( ^ω^)「………うーん……どこから行こうかな………」

( ^ω^)「とりあえずメイドの更衣室にでもいくお!!」

( ^ω^)「え〜と………確か更衣室はここら辺だったお………」

( ^ω^)「お!あったお!!フヒヒヒ………」

ガチャ!

( ^ω^)「あれ!!ここはどこだお〜〜?部屋を間違えてしまったお!」

ベル「…………」

( ^ω^)「………」

ベル「………」

( ^ω^)「は………はは…………」

ベル「………」

( ^ω^)「………」

ベル「……出ていって貰えますか……」

( ^ω^)「……失礼しました……」

バタン………


自分の部屋


( ^ω^)「あ〜……恐かったお………」

ガチャ

ベル「………」

( ^ω^)「げ………ベル……」

ベル「……何か?」

( ^ω^)「あ……いや何でも……」

( ^ω^)「………」

ベル「………その薬…!」

( ^ω^)「え?この薬がどうかしたかお?」

ベル「……いえ………」

( ^ω^)「?」



――それから二ヶ月程が過ぎた。ブーンはその間薬を毎日欠かす事なく飲んだ…………

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